シトイウカ
第2章 に。
「輪の国」
刀に帯びた紫の
気振り立つ世に
振り向けば
いと
妖艶の物語
引いて寄りなど
うなじみて
返してならぬ
ヒトイキレ
伽藍堂にて
打ち響く
御霊の日々に
指折り数える
嗚呼、恋しや
愛しや
明くる夕べの
幾万に
遍路も四九もかわらんと
唄いて偲ぶ、札の辻
積んで小石や
紡いで糸しや
乳呑み子おきて
逝きならぬ身に
一滴は
流れた果てに
海にて混じらん
生まれて死する輪廻かな
この現象に身を任せ
独り浮き世で漂いて
微笑みて
因果の波渡る
さあさ寄っておくれ、観ておくれ
これが妖艶の物語
終わり
刀に帯びた紫の
気振り立つ世に
振り向けば
いと
妖艶の物語
引いて寄りなど
うなじみて
返してならぬ
ヒトイキレ
伽藍堂にて
打ち響く
御霊の日々に
指折り数える
嗚呼、恋しや
愛しや
明くる夕べの
幾万に
遍路も四九もかわらんと
唄いて偲ぶ、札の辻
積んで小石や
紡いで糸しや
乳呑み子おきて
逝きならぬ身に
一滴は
流れた果てに
海にて混じらん
生まれて死する輪廻かな
この現象に身を任せ
独り浮き世で漂いて
微笑みて
因果の波渡る
さあさ寄っておくれ、観ておくれ
これが妖艶の物語
終わり