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シトイウカ

第1章 いち。

「カワグラな午後」
ふと、砂ぼこり舞う
グラウンドに立てば
熱と汗を感じて
あの頃のお前に会いたくなる

風立てば
吹き抜けて
向こうの緑を揺らせば
河波の白さが映えて見える

チルチルミチル
青い鳥

ガスの減ってしまった
百円ライターの
透明を
太陽の赤に透かしてみる

僅かに残ったプリズムに
目を細めてみる

いつか見た虹が掛かっている

鳴かぬなら、、

青い鳥

チルチルミチル

青い鳥。


終わり。



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