
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第100章 ドライバーでスカウトマンで⑰
「ここまで教えもらっても、さすがに言いにくいんですが、本当にボクにスカウトなんてできるんでしょうか?」
ボクはボビーさんの顔をまともに見れないまま言った。
「それはオレもわからんよ。ただ、結果一人も連れてこれなくても大きな意味はあるよ」
「意味?それはどういう意味ですか?」
ボクはボビーさんをしっかり見ながらきいた。
「「ラピス」できて2年は、色んな求人誌や求人サイトにお金かけて出してみても、ほとんど反響は無かったな。あっても、こう言っちゃ悪いけど使えないレベルやったりな。最初はオレが占いやってた時のお客さんやったコやら、ケンが以前いた店で働いてたコだけやった。問題は、そのコたちもいつかは事情があって辞めるんや。だから新しい女の子を入れないとアカンやろ?だから、オレもケンも必死になったな。でも、そんなに簡単には捕まえられない。だから、捕まえた時にはめちゃくちゃ嬉しくてな。そういう思いしたから、店で働いてもらってる女の子たちには、凄く感謝するし、大事にもする。オレらは、その気持ち忘れたらアカンって今も思ってるよ。それはイツキ君もわかると思うんや」
ボビーさんは熱く語りだすと回りが見えなくなるみたいだ。また、ポケットからタバコを出して、今度はライターで火をつけようとしたのを、ボクは慌てて止めた。
「だいたいや、イツキ君はその綺麗な顔を無駄にせず生かさないとアカン。オレにその顔があれば、鬼に金棒。ボビーに電マや」
そう言ってボビーさんはニヤニヤ笑った。
「じゃあ今からリアルなストリートのレクチャー言うから、前を見てイメージトレーニングするんやで。ほら、向こうから来るショートカットの女の子に声をかけるイメージや」
ボクは左側から歩いて来る女の子をじっと見た。
女子大生だろうか?派手ではないがオシャレな服装をして軽快に歩いて来る。かなり可愛い。
自分が声をかけるイメージをしただけで緊張して手に汗が滲んでいくのがわかった。
ボクはボビーさんの顔をまともに見れないまま言った。
「それはオレもわからんよ。ただ、結果一人も連れてこれなくても大きな意味はあるよ」
「意味?それはどういう意味ですか?」
ボクはボビーさんをしっかり見ながらきいた。
「「ラピス」できて2年は、色んな求人誌や求人サイトにお金かけて出してみても、ほとんど反響は無かったな。あっても、こう言っちゃ悪いけど使えないレベルやったりな。最初はオレが占いやってた時のお客さんやったコやら、ケンが以前いた店で働いてたコだけやった。問題は、そのコたちもいつかは事情があって辞めるんや。だから新しい女の子を入れないとアカンやろ?だから、オレもケンも必死になったな。でも、そんなに簡単には捕まえられない。だから、捕まえた時にはめちゃくちゃ嬉しくてな。そういう思いしたから、店で働いてもらってる女の子たちには、凄く感謝するし、大事にもする。オレらは、その気持ち忘れたらアカンって今も思ってるよ。それはイツキ君もわかると思うんや」
ボビーさんは熱く語りだすと回りが見えなくなるみたいだ。また、ポケットからタバコを出して、今度はライターで火をつけようとしたのを、ボクは慌てて止めた。
「だいたいや、イツキ君はその綺麗な顔を無駄にせず生かさないとアカン。オレにその顔があれば、鬼に金棒。ボビーに電マや」
そう言ってボビーさんはニヤニヤ笑った。
「じゃあ今からリアルなストリートのレクチャー言うから、前を見てイメージトレーニングするんやで。ほら、向こうから来るショートカットの女の子に声をかけるイメージや」
ボクは左側から歩いて来る女の子をじっと見た。
女子大生だろうか?派手ではないがオシャレな服装をして軽快に歩いて来る。かなり可愛い。
自分が声をかけるイメージをしただけで緊張して手に汗が滲んでいくのがわかった。
