
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第104章 美香のPartTimeLove①
病院の診察が終わり、アタシは処方箋を持って隣の薬局に行った。
いつも通りだ。何も心配しなくていい。強めの頭痛薬と、耳鳴り止めをもらって飲めば大丈夫だろう。
怖いのは意識が無くなり、問題を起こし田舎の村に連れて帰られることだった。
でも、今はギルティがいる。アタシは心配することは無いんだった。アタシは自分に言いきかせた。
「そうだよ。私を私達を、そして自分を信じなさい」
ギルティの声が体に響いた。
アタシはとても落ち着き、おだやかな気持ちになった。
名前が呼ばれ精算し薬をもらった。すぐに飲みたいと薬剤師さんに言い、紙コップに水を入れてもらった。
ぼんやりとしてたので薬局の自動ドアを出る時に、前から来た人にぶつかりそうになった。
「あっ」
「あっ」
お互い同じ声が出た。
それはさっき携帯を拾ってくれた男の子だった。
アタシは、まだちゃんとお礼を言ってないことを思い出した。
「さっきはありがとうございました」
アタシは、その男の子の顔を見ながらそう言った。
「いえ…いえ…いえいえ。」男の子は自分の顔の前で手のひらを左右に降りながら、「いえ」を4回言った。男の子の顔がどんどん赤くなっていくのが可愛く思えた。アタシの顔は少し笑ったようになったかも知れない。
「じゃあ」
アタシがそう言って男の子の横を通り過ぎようとした時、
「あの…あの…あの。もしよかったら、ほんの少しでいいので時間下さい」
男の子は今度は「あの」を3回言った。
「あはは」
アタシは今度は、はっきりと声を出して笑った。
いつも通りだ。何も心配しなくていい。強めの頭痛薬と、耳鳴り止めをもらって飲めば大丈夫だろう。
怖いのは意識が無くなり、問題を起こし田舎の村に連れて帰られることだった。
でも、今はギルティがいる。アタシは心配することは無いんだった。アタシは自分に言いきかせた。
「そうだよ。私を私達を、そして自分を信じなさい」
ギルティの声が体に響いた。
アタシはとても落ち着き、おだやかな気持ちになった。
名前が呼ばれ精算し薬をもらった。すぐに飲みたいと薬剤師さんに言い、紙コップに水を入れてもらった。
ぼんやりとしてたので薬局の自動ドアを出る時に、前から来た人にぶつかりそうになった。
「あっ」
「あっ」
お互い同じ声が出た。
それはさっき携帯を拾ってくれた男の子だった。
アタシは、まだちゃんとお礼を言ってないことを思い出した。
「さっきはありがとうございました」
アタシは、その男の子の顔を見ながらそう言った。
「いえ…いえ…いえいえ。」男の子は自分の顔の前で手のひらを左右に降りながら、「いえ」を4回言った。男の子の顔がどんどん赤くなっていくのが可愛く思えた。アタシの顔は少し笑ったようになったかも知れない。
「じゃあ」
アタシがそう言って男の子の横を通り過ぎようとした時、
「あの…あの…あの。もしよかったら、ほんの少しでいいので時間下さい」
男の子は今度は「あの」を3回言った。
「あはは」
アタシは今度は、はっきりと声を出して笑った。
