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~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~

第109章 美香のPartTimeLove⑥

「えぇ!!興味があるって、美香ちゃんのようなコがする仕事じゃないんだよ」
イッキ君の声が少し大きくなった。

「アタシみたいなコってどういう意味で?年齢とかですか?」
アタシは全くわからないと言う表情でイッキ君を見つめ言った。

「19歳なら年齢は大丈夫なんだ。でも、美香ちゃんのようなじゅんすいそうで汚れを知らないようなコがすることじゃないんだ」

イッキ君はアタシが見つめていても、もう照れずにはっきりと答えた。

「じゃあ今働いている人たちはみんな汚れてるの?それは何だか失礼なような気がする。だいたいイッキ君アタシのことなんて全然しらないでしょ?」
アタシは少しムキになって言った。こんなに感情的になったのは地元を出る時以来だった。

「それは確かに失礼だった。こういう仕事をしている人間として恥ずかしいくらいだった。美香ちゃんの言う通りだった。でも本当に大変な仕事なんだって、そばで見ていて思ってるんだ。正直、ボクにはできない。情けない男だけど。」
イッキ君の声が小さくなった。

「でもたくさんお給料はもらえるんだよね?」
アタシはきいてみた。
こういうきき方は、はしたないかも知れないと思ったけど、ききたくてしょうがなかったんだ。

「確かに普通のコンビニやウエイトレス。なんかとじゃ比べられないくらいのお給料になると思う。自分ができる時間で、たとえ2、3時間でも仕事ができるし、お給料は全額その日にもらえる。」
イッキ君はアタシの顔を見ずに淡々と話した。


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