
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第123章 美香のPartTimeLove21
マンションのエントランスを出るとイツキ君が車で待っていた。
アタシが後部席に乗ると
「大丈夫そう?」
とイツキ君はハンドルを握って前を向いたまま言った。
「ねぇイツキ君。正直、大丈夫かどうかなんてアタシもわからないよ。でも、やってみようと決めて車に乗ったから、もう迷わせないで車を出して。」
アタシは窓の外を見ながら言った。
もうすっかり陽が落ちて暗くなっていた。
イツキ君と出会ってから今まで、全く時間の感覚が無かった。
かといって、昔のように意識が無くなっていたわけではない。
アタシはアタシのままだ。きっとみんなも、アタシを見て、そして感じてるはずだ。
だから心配なんてしなくていい。きっと大丈夫だ。
しばらくして、車がヨーロッパのお城のような造りの建物の駐車場に着いた。
ラブホテル。
それがどういう所かは知っている。
ただ、入るのは、もちろん初めてだったけど。
ホテルの入り口には滝が流れていた。
何故?滝?意味がわからない。
ライトアップされた壁にはライオンの彫刻がされていた。
一見高級感があるように見えて、でもとてもアンバランスで趣味の悪い。建物。とにかくは、これまでにアタシが見たことが無い怪しい雰囲気に包まれた建物だった。
アタシは少し気分が悪くなかった。
イツキ君は、そんなアタシの変化に気づかないまま、ゆっくり車をホテルの奥に進めた。
駐車場は停めるとこがもう無いくらい、車が停めてあった。
これだけの人たちが、こういうホテルを今使っているのだ。
アタシの知らない世界が、ここにあった。
アタシが後部席に乗ると
「大丈夫そう?」
とイツキ君はハンドルを握って前を向いたまま言った。
「ねぇイツキ君。正直、大丈夫かどうかなんてアタシもわからないよ。でも、やってみようと決めて車に乗ったから、もう迷わせないで車を出して。」
アタシは窓の外を見ながら言った。
もうすっかり陽が落ちて暗くなっていた。
イツキ君と出会ってから今まで、全く時間の感覚が無かった。
かといって、昔のように意識が無くなっていたわけではない。
アタシはアタシのままだ。きっとみんなも、アタシを見て、そして感じてるはずだ。
だから心配なんてしなくていい。きっと大丈夫だ。
しばらくして、車がヨーロッパのお城のような造りの建物の駐車場に着いた。
ラブホテル。
それがどういう所かは知っている。
ただ、入るのは、もちろん初めてだったけど。
ホテルの入り口には滝が流れていた。
何故?滝?意味がわからない。
ライトアップされた壁にはライオンの彫刻がされていた。
一見高級感があるように見えて、でもとてもアンバランスで趣味の悪い。建物。とにかくは、これまでにアタシが見たことが無い怪しい雰囲気に包まれた建物だった。
アタシは少し気分が悪くなかった。
イツキ君は、そんなアタシの変化に気づかないまま、ゆっくり車をホテルの奥に進めた。
駐車場は停めるとこがもう無いくらい、車が停めてあった。
これだけの人たちが、こういうホテルを今使っているのだ。
アタシの知らない世界が、ここにあった。
