
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第27章 ギルティが現れる④
「ギルティさん。アナタは私に何かメッセージを持って現れたように思うのですが違いますか?」
まだこのギルティなる人格の性格が分からないのだから会話が途切れてしまうことを恐れて私は質問形で最後が終わるように気をつけて会話をすすめた。
「私たちは今までお互いのことが分からなかった。そこに混乱が生じていました。私は私以外の5人の管制塔となります」
管制塔?いやその前に今このギルティは私以外の5人と言った。
ということは全員で6人。
私が把握しているのは、主人格である美香。そして紫音。亜里沙。ミユ。の4人だ。そしてこのギルティで5人。するともう一人いるということになる。
「管制塔とはどういう意味なんですか?」
私は残りの人格のことも、先にこの管制塔について訊いたほうが引き出せるような気がした。
「管制塔。コントーロールタワーです。他の人たちを私が監視して支持を与え誘導するのです。先生が言ったではないですか。監視する者が必要だと」
間違いなくギルティは美香のいる時の会話を聞いて理解している。全く予期せぬ展開に私はギルティの話に引き込まれていった。
「監視すると言いますが、具体的にどうできるのですか?」
これは、まだまだ未知の部分が多い多重人格の内部のしくみを知る上で大きなポイントになりそうだ。
「元々、一人が表に出ている間、その他の人達は自分の部屋で好きなことをしているのです。外で何が起こっているかなど気にもせず、もちろん知らなかった。そこで私が各部屋にTVモニターのような窓を作ったのです。自分が部屋にいる間に外で何が起こっているか、その人は何を考えているかを知ることができるようなシステムを作りました。これにより混乱はなくなり、日常生活への不安は無くなると思います」
「素晴らしいです!そうなれば美香さん一人でも大丈夫ではないかということですね」
私は自分でも信じられない大きな声が出て驚いた。今の話はすごい。この話をもっと追求すれば私の美香の治療についての論文は間違いなく注目されるだろう。
「しかしギルティさん、現実はそう簡単ではないのです。先月、美香さんが学校で意識を失い、指しゃぶりしながら保健室に運ばれたことは知っていますか?」
まだこのギルティなる人格の性格が分からないのだから会話が途切れてしまうことを恐れて私は質問形で最後が終わるように気をつけて会話をすすめた。
「私たちは今までお互いのことが分からなかった。そこに混乱が生じていました。私は私以外の5人の管制塔となります」
管制塔?いやその前に今このギルティは私以外の5人と言った。
ということは全員で6人。
私が把握しているのは、主人格である美香。そして紫音。亜里沙。ミユ。の4人だ。そしてこのギルティで5人。するともう一人いるということになる。
「管制塔とはどういう意味なんですか?」
私は残りの人格のことも、先にこの管制塔について訊いたほうが引き出せるような気がした。
「管制塔。コントーロールタワーです。他の人たちを私が監視して支持を与え誘導するのです。先生が言ったではないですか。監視する者が必要だと」
間違いなくギルティは美香のいる時の会話を聞いて理解している。全く予期せぬ展開に私はギルティの話に引き込まれていった。
「監視すると言いますが、具体的にどうできるのですか?」
これは、まだまだ未知の部分が多い多重人格の内部のしくみを知る上で大きなポイントになりそうだ。
「元々、一人が表に出ている間、その他の人達は自分の部屋で好きなことをしているのです。外で何が起こっているかなど気にもせず、もちろん知らなかった。そこで私が各部屋にTVモニターのような窓を作ったのです。自分が部屋にいる間に外で何が起こっているか、その人は何を考えているかを知ることができるようなシステムを作りました。これにより混乱はなくなり、日常生活への不安は無くなると思います」
「素晴らしいです!そうなれば美香さん一人でも大丈夫ではないかということですね」
私は自分でも信じられない大きな声が出て驚いた。今の話はすごい。この話をもっと追求すれば私の美香の治療についての論文は間違いなく注目されるだろう。
「しかしギルティさん、現実はそう簡単ではないのです。先月、美香さんが学校で意識を失い、指しゃぶりしながら保健室に運ばれたことは知っていますか?」
