
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第35章 精神科医 山口⑤そして新たな……
「でも、アタシ先生がそんな風にアタシのこと想ってくれてること知って、とても嬉しかったの。だから、だからこそ、アタシは今の田舎の村を出なきゃ行けないの。ここでは先生と二人で会うこともこの病院以外では絶対に許されないでしょ。そんなことアタシの両親が知ったら、きっと大変なことになるでしょ。
だからアタシはここを離れたいの。いつかは先生と堂々と一緒にいるためにも。だから一度、ここを離れる必要があると思うの」
美香はそう言って、私の方に一歩二歩と近づいて来た。まるで体が地面からほんの1センチほど浮いてるような静かで滑らかな動きで私は、美しい妖精の幻覚を見ているような気持ちになった。
私は無意識のうちに立ち上がり美香の方に向かいあっていた。
「先生!」
美香が私の胸に飛び込んできた。爽やかで甘い香りと一緒に。
信じられないことが起こっている。秘かに想いを寄せていた美香が今自分の腕の中にいる。私の体は硬直して立ちつくした。
「先生。いいんですよ。アタシの髪を優しく撫でて下さい。そしてアタシのことが好きなら抱きしめて下さい」
その言葉は私の中のヒューズを弾けさせるに充分だった。
私は美香の艶やかで絹のような髪を指先で滑らせるように撫でた。
指先から体に電流が駆け抜けた。
「先生。お願い。アタシを離さないで。抱きしめて好きだって言ってほしいです」
美香の体がさらに私の体に近づいて二人は密着した。美香の体の柔らかさと暖かさが触れている胸から伝わってきて私の芯を熱くした。
私はたまらなくなって、しっかりと美香を抱きしめた。
「先生痛い。お願い。もっと優しく抱いて下さい。そして美香のことが好きだって言って下さい!!」
私は美香にそんな風に言われても、簡単にはその力をゆるめることができなかった。
離したくない。ずっとこうして腕の中に入れていたいと強く強く思った。
「好きだ!好きだ!」
私は美香を抱きしめながら繰り返し言った。
カチッ
だからアタシはここを離れたいの。いつかは先生と堂々と一緒にいるためにも。だから一度、ここを離れる必要があると思うの」
美香はそう言って、私の方に一歩二歩と近づいて来た。まるで体が地面からほんの1センチほど浮いてるような静かで滑らかな動きで私は、美しい妖精の幻覚を見ているような気持ちになった。
私は無意識のうちに立ち上がり美香の方に向かいあっていた。
「先生!」
美香が私の胸に飛び込んできた。爽やかで甘い香りと一緒に。
信じられないことが起こっている。秘かに想いを寄せていた美香が今自分の腕の中にいる。私の体は硬直して立ちつくした。
「先生。いいんですよ。アタシの髪を優しく撫でて下さい。そしてアタシのことが好きなら抱きしめて下さい」
その言葉は私の中のヒューズを弾けさせるに充分だった。
私は美香の艶やかで絹のような髪を指先で滑らせるように撫でた。
指先から体に電流が駆け抜けた。
「先生。お願い。アタシを離さないで。抱きしめて好きだって言ってほしいです」
美香の体がさらに私の体に近づいて二人は密着した。美香の体の柔らかさと暖かさが触れている胸から伝わってきて私の芯を熱くした。
私はたまらなくなって、しっかりと美香を抱きしめた。
「先生痛い。お願い。もっと優しく抱いて下さい。そして美香のことが好きだって言って下さい!!」
私は美香にそんな風に言われても、簡単にはその力をゆるめることができなかった。
離したくない。ずっとこうして腕の中に入れていたいと強く強く思った。
「好きだ!好きだ!」
私は美香を抱きしめながら繰り返し言った。
カチッ
