
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第43章 イツキの話③
ボクは丁度、女の子の横で一回転して、そのまま携帯を差し出す格好になってしまった。
恥かしくて、そのまま気を失ったフリでもしようかと思ったけど、それはそれで大変なことになりそうだったので仕方なく何事も無かったかのように起き上がったけど、結局、女の子の顔は見れなかった。
どうしてボクはいつもこうなのか。自分から何か行動を起こそうとすると決まって失敗する気がする。
やっぱりアレだ。
全ては名前が悪いんだ。
まるで生まれた時からロクでもない人生が待っていたような気さえする。
あれほどボクに優しかった祖父がつけてくれた名前だけど。今はこの世にいない祖父が恨めしくなる。
ボクは五木 武利。イツキ タケトシ。
ボクにとって
不幸がはじまったのは忘れもしない小学3年の時。新しい漢字をドンドン覚えている頃。音と訓の読みも習った頃。
クラスの誰かが言った。
「五木君って読み方変えたらゴキブリやん!」
その日からボクのアダ名はゴキブリになり笑いのネタとなり、女子にも本気で気持ち悪るがられ、虐められることになった。
小学生だからそれほど陰湿な虐めはなかったけど、常にからかいの的になり、こつかれたり蹴られたりが毎日続いた。
相手は一人では無かった。クラス全員だった。時には担任の先生までが「ゴキ君」とボクを呼び皆の笑いをさそった。ボウが
泣くと皆は余計に面白がった。だからボクはただされるがまま辛抱して耐えるしかなかった。
当時、幼い弟と妹の世話に追われていた母や、仕事仕事で帰りも遅くほとんど家にいない父には心配をかけたくなく学校でのことは一切言えなかった。
ボクはこれからもずっとこんな風な毎日を送りながら大きくなっていくのかと思ってたある日事件が起こった。
その日を境にボクに対する周りの反応は変わり、虐めはだんだん無くなっていくことになった。
ただボクの顔に大きな傷跡を残したけども。
恥かしくて、そのまま気を失ったフリでもしようかと思ったけど、それはそれで大変なことになりそうだったので仕方なく何事も無かったかのように起き上がったけど、結局、女の子の顔は見れなかった。
どうしてボクはいつもこうなのか。自分から何か行動を起こそうとすると決まって失敗する気がする。
やっぱりアレだ。
全ては名前が悪いんだ。
まるで生まれた時からロクでもない人生が待っていたような気さえする。
あれほどボクに優しかった祖父がつけてくれた名前だけど。今はこの世にいない祖父が恨めしくなる。
ボクは五木 武利。イツキ タケトシ。
ボクにとって
不幸がはじまったのは忘れもしない小学3年の時。新しい漢字をドンドン覚えている頃。音と訓の読みも習った頃。
クラスの誰かが言った。
「五木君って読み方変えたらゴキブリやん!」
その日からボクのアダ名はゴキブリになり笑いのネタとなり、女子にも本気で気持ち悪るがられ、虐められることになった。
小学生だからそれほど陰湿な虐めはなかったけど、常にからかいの的になり、こつかれたり蹴られたりが毎日続いた。
相手は一人では無かった。クラス全員だった。時には担任の先生までが「ゴキ君」とボクを呼び皆の笑いをさそった。ボウが
泣くと皆は余計に面白がった。だからボクはただされるがまま辛抱して耐えるしかなかった。
当時、幼い弟と妹の世話に追われていた母や、仕事仕事で帰りも遅くほとんど家にいない父には心配をかけたくなく学校でのことは一切言えなかった。
ボクはこれからもずっとこんな風な毎日を送りながら大きくなっていくのかと思ってたある日事件が起こった。
その日を境にボクに対する周りの反応は変わり、虐めはだんだん無くなっていくことになった。
ただボクの顔に大きな傷跡を残したけども。
