
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第44章 イツキの話④
小学5年の夏休みだった。
学校での虐めは日増しにエスカレートしていた。
トイレで水をかけられたり、物を隠されたり壊されたり、女の子の前でズボンを下ろされたり、ゴキブリ用の殺虫剤をかけられたり。
地獄のような日々だった。
だから夏休みは本当に嬉しかった。
こんなに平和な日々は久しぶりだと、ボクが家でのんびり過ごしているとそこに悪魔たちがやってきた。
クラスでも特別に悪ガキの3人組がボクを海に行こうと誘いに来た。
もちろんボクは彼らとそんな所に行きたくはなかったけど、断ればもっと面倒なことになるのはわかっていたから仕方なく着いて行くことになった。
神戸の西側にはいくつかの海岸があった。
ほとんどが人工的に造られたり整備されているものだけど、地元の者しか知らない、小さな磯のある自然のままの砂浜があった。
そこには貝やカニなどの生物がいて子供にとっては絶好の遊び場所だった。
しかし、そんなことはどうでもいいと言わんばかりに海に入るとすぐに3人組は、ボクの体をプロレス技のように投げたりして水中に沈めてはしゃいだ。
ふざけてるのだろうが、ボクにとっては冗談じゃない。
溺れそうで必死で抵抗したけど、波があってうまく息ができなかった。
鼻から海水が入り苦しくてもがいた。かなりの海水を飲まされた。
ボクは本気で殺されるのではないかと感じた。
その時、すぐそこに磯があることに気づいた。
ボクは磯に捕まり逃げようとしたけど、それに気づいたのか、一人に頭を強く押さえられた。
ボクはバランスをくずし、その勢いのまま、磯で強く頭を打った。
額に焼けるような痛みを感じ、目の前が真っ赤に染まった。
そしてボクはそこで意識を失った。
学校での虐めは日増しにエスカレートしていた。
トイレで水をかけられたり、物を隠されたり壊されたり、女の子の前でズボンを下ろされたり、ゴキブリ用の殺虫剤をかけられたり。
地獄のような日々だった。
だから夏休みは本当に嬉しかった。
こんなに平和な日々は久しぶりだと、ボクが家でのんびり過ごしているとそこに悪魔たちがやってきた。
クラスでも特別に悪ガキの3人組がボクを海に行こうと誘いに来た。
もちろんボクは彼らとそんな所に行きたくはなかったけど、断ればもっと面倒なことになるのはわかっていたから仕方なく着いて行くことになった。
神戸の西側にはいくつかの海岸があった。
ほとんどが人工的に造られたり整備されているものだけど、地元の者しか知らない、小さな磯のある自然のままの砂浜があった。
そこには貝やカニなどの生物がいて子供にとっては絶好の遊び場所だった。
しかし、そんなことはどうでもいいと言わんばかりに海に入るとすぐに3人組は、ボクの体をプロレス技のように投げたりして水中に沈めてはしゃいだ。
ふざけてるのだろうが、ボクにとっては冗談じゃない。
溺れそうで必死で抵抗したけど、波があってうまく息ができなかった。
鼻から海水が入り苦しくてもがいた。かなりの海水を飲まされた。
ボクは本気で殺されるのではないかと感じた。
その時、すぐそこに磯があることに気づいた。
ボクは磯に捕まり逃げようとしたけど、それに気づいたのか、一人に頭を強く押さえられた。
ボクはバランスをくずし、その勢いのまま、磯で強く頭を打った。
額に焼けるような痛みを感じ、目の前が真っ赤に染まった。
そしてボクはそこで意識を失った。
