
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第45章 イツキ⑤
磯の鋭い岩で額を打ち付けたボクは10数針縫う大怪我をした。
血まみれでフラフラ砂浜を歩いていたボクを見つけた海の家の兄さんが、驚いて救急車を呼んでくれたらしい。
悪ガキ3人組は逃げてしまってもうそこにはいなかった。
半狂乱で病院にかけつけた母は何があったのか問い詰めてきたが、ボクはいつものように母を心配させたくなかったから一人で足を滑らせたのだと言った。
ボクは夏休みの3分の1を頭に包帯を巻いて過ごすことになった。
夏休みの終わり頃にやっと包帯が取れた。
包帯の下から表れたのは、額からこめかみにかけて残る醜い傷跡だった。
鋭い刃物で切ったのではなく岩で裂くようにできた傷だから、それはとても酷いものだった。
血まみれでフラフラ砂浜を歩いていたボクを見つけた海の家の兄さんが、驚いて救急車を呼んでくれたらしい。
悪ガキ3人組は逃げてしまってもうそこにはいなかった。
半狂乱で病院にかけつけた母は何があったのか問い詰めてきたが、ボクはいつものように母を心配させたくなかったから一人で足を滑らせたのだと言った。
ボクは夏休みの3分の1を頭に包帯を巻いて過ごすことになった。
夏休みの終わり頃にやっと包帯が取れた。
包帯の下から表れたのは、額からこめかみにかけて残る醜い傷跡だった。
鋭い刃物で切ったのではなく岩で裂くようにできた傷だから、それはとても酷いものだった。
