
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第49章 イツキの話 8、5
ネカフェの仕事が、ボクが高校を卒業してからの生活の基盤になった。
静かな日々と言えばきこえはいいが。
何の夢も目標もなく。刺激などあるわけもなく。楽しいか?と聞かれれば、ボクにとって楽しいことが何かしらわからない。と答えるしかなかった。
ボクは小学生のあの時、ずっと抜け出したかった地獄のような虐めの日々から突然解放されたあの時に、もうそれだけで充分になり、何かを考えて何かを求めることをしなくなった。ヘタに目立てば、また虐めの対象になるのではないかと思うと、たまらなく恐ろしかった。
あの日から虐めはなくなったけど、ボクが何か行動をおこしてそうなったわけではなかった。
この額のキズをまわりが意味もなく怖がっただけだった。
ボクは、ただフワフワと浮かび、ユラユラと流されるに身をまかせているだけのクラゲのようだった。
この姿がクラゲのように透明になって透けてしまえばいいのにといつも思っていた。
静かな日々と言えばきこえはいいが。
何の夢も目標もなく。刺激などあるわけもなく。楽しいか?と聞かれれば、ボクにとって楽しいことが何かしらわからない。と答えるしかなかった。
ボクは小学生のあの時、ずっと抜け出したかった地獄のような虐めの日々から突然解放されたあの時に、もうそれだけで充分になり、何かを考えて何かを求めることをしなくなった。ヘタに目立てば、また虐めの対象になるのではないかと思うと、たまらなく恐ろしかった。
あの日から虐めはなくなったけど、ボクが何か行動をおこしてそうなったわけではなかった。
この額のキズをまわりが意味もなく怖がっただけだった。
ボクは、ただフワフワと浮かび、ユラユラと流されるに身をまかせているだけのクラゲのようだった。
この姿がクラゲのように透明になって透けてしまえばいいのにといつも思っていた。
