
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第51章 さらばネカフェ②
とはいえ簡単にネカフェのバイトは辞められなかった。
ボクが次にやりたいことも見つけられなかったこともあったけど、人手が足りないと店側がなかなか辞めさせてくれなかった。
他の学生バイトと違ってフリーターのボクは、勤務の時間も曜日も融通がきくのが店にとっては使いやすく離しがたいのだと思う。
2年もいるのだから全て仕事は把握していて社員がいない時はボクに店をまかせたくらいだった。
社員。
こういうネカフェにも社員と言われる人がいる。
店の売り上げ管理やら、バイトたちの勤務状態からシフトなどを管理やらする人たちだった。
店には昼の部、夜の部と2人の社員がいたけど、どちらも全くやる気がなく店内の仕事はほぼバイトにまかせていた。
どちらの社員もパソコンの前に座って仕事をするふりをするのが得意だった。
ボクの働く時間に一緒にいることが多かったのが伊藤という社員だった。
小太りでいつもレンズの汚れた銀縁の眼鏡をしていた。
ボサボサでオカッパのような髪はベタついた感じで、やたらと妙なテンションの独り言が多い。
普通にヲタクだった。
ある時、伊藤がいつも触っているパソコンを、伊藤が少し席を離れた隙にごっそり履歴を開いて見たことがある。
そこには、ロリータもののエロアニメがずらりと並んでいて、ボクは引いた。
これじゃあまりにも見たままじゃないか。
こいつ、いつか犯罪を犯して新聞に載るんじゃないかと思った。
もし何かのインタビューが来たら
「いつかやると思ってました」
と言ってやろう。
伊藤の楽しみは、女性客が来たら、急にいつもならやらない受付に来る。
まず狙いは身分証明書だ。伊藤は女性客の身分証明書を店の控えと、自分用のと2枚取っていると他のバイトにきいたことがある。
すでに犯罪じゃないのか?
そして女性客を、いつも決まったブースに誘導する。
そこは隣のブースとの壁に少し隙間がある。うまく影になって、女性客の方からはわかりにくくなっている。
そしてしばらくすると伊藤は店内チェックに行くと行ってその隣のブースに入って行く。
マジで気持ち悪い。
いつか会社に言ってやろうと思っていたけど、いつかボクなんかが考えるよりずっととんでもないことになるだろうと思い、今はスルーしていた。
ボクが次にやりたいことも見つけられなかったこともあったけど、人手が足りないと店側がなかなか辞めさせてくれなかった。
他の学生バイトと違ってフリーターのボクは、勤務の時間も曜日も融通がきくのが店にとっては使いやすく離しがたいのだと思う。
2年もいるのだから全て仕事は把握していて社員がいない時はボクに店をまかせたくらいだった。
社員。
こういうネカフェにも社員と言われる人がいる。
店の売り上げ管理やら、バイトたちの勤務状態からシフトなどを管理やらする人たちだった。
店には昼の部、夜の部と2人の社員がいたけど、どちらも全くやる気がなく店内の仕事はほぼバイトにまかせていた。
どちらの社員もパソコンの前に座って仕事をするふりをするのが得意だった。
ボクの働く時間に一緒にいることが多かったのが伊藤という社員だった。
小太りでいつもレンズの汚れた銀縁の眼鏡をしていた。
ボサボサでオカッパのような髪はベタついた感じで、やたらと妙なテンションの独り言が多い。
普通にヲタクだった。
ある時、伊藤がいつも触っているパソコンを、伊藤が少し席を離れた隙にごっそり履歴を開いて見たことがある。
そこには、ロリータもののエロアニメがずらりと並んでいて、ボクは引いた。
これじゃあまりにも見たままじゃないか。
こいつ、いつか犯罪を犯して新聞に載るんじゃないかと思った。
もし何かのインタビューが来たら
「いつかやると思ってました」
と言ってやろう。
伊藤の楽しみは、女性客が来たら、急にいつもならやらない受付に来る。
まず狙いは身分証明書だ。伊藤は女性客の身分証明書を店の控えと、自分用のと2枚取っていると他のバイトにきいたことがある。
すでに犯罪じゃないのか?
そして女性客を、いつも決まったブースに誘導する。
そこは隣のブースとの壁に少し隙間がある。うまく影になって、女性客の方からはわかりにくくなっている。
そしてしばらくすると伊藤は店内チェックに行くと行ってその隣のブースに入って行く。
マジで気持ち悪い。
いつか会社に言ってやろうと思っていたけど、いつかボクなんかが考えるよりずっととんでもないことになるだろうと思い、今はスルーしていた。
