
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第54章 ボビーさん登場②
「え?ボクのこと知ってるって言うことですか?」
「ああ。あそこのネカフェには2、3回は行ったかな。君はボクを覚えてなくても、ボクは君を覚えている」
そう言ってサングラスをはずした。やや、いかつい雰囲気に似合わない優しそうな、どちらかというと可愛いらしい目を見て、ボクは声をかけられてからの緊張が少しほどけた。
なんとなく思い出してきた。
そういえばこの人見たことがある。
確か、店の入り口近くのPCのオープンブースに座り、耳にはイヤホンマイクをつけていて、携帯がかかってくる度に外に出て喋り、また戻ってくるを繰り返していた。忙しい人だなと思ってボクは覚えていた。
その時もこの人何やってる人だろうかって思ったんだった。
それがボビーさんだった。
「おっ?思い出したってか?」
そう言ってボビーさんはボクの肩をポンポンと叩いた。
「はい。なんとなくですが」
「それは光栄だな。オレはボビーだ。よろしく。」
そう言って、細い目をもっと細めて笑った。
ボクは大人の男がこんな風に無邪気に笑うのを目の前にしたのは初めてだった。
この時からボクはこの人といれば自分の何かが変えられるかも知れないと思った。
「ああ。あそこのネカフェには2、3回は行ったかな。君はボクを覚えてなくても、ボクは君を覚えている」
そう言ってサングラスをはずした。やや、いかつい雰囲気に似合わない優しそうな、どちらかというと可愛いらしい目を見て、ボクは声をかけられてからの緊張が少しほどけた。
なんとなく思い出してきた。
そういえばこの人見たことがある。
確か、店の入り口近くのPCのオープンブースに座り、耳にはイヤホンマイクをつけていて、携帯がかかってくる度に外に出て喋り、また戻ってくるを繰り返していた。忙しい人だなと思ってボクは覚えていた。
その時もこの人何やってる人だろうかって思ったんだった。
それがボビーさんだった。
「おっ?思い出したってか?」
そう言ってボビーさんはボクの肩をポンポンと叩いた。
「はい。なんとなくですが」
「それは光栄だな。オレはボビーだ。よろしく。」
そう言って、細い目をもっと細めて笑った。
ボクは大人の男がこんな風に無邪気に笑うのを目の前にしたのは初めてだった。
この時からボクはこの人といれば自分の何かが変えられるかも知れないと思った。
