
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第65章 スカウトマンと良い話と悪い話③
そりゃそのうちにだんだんわかってくる。結局やな人の悩みなんかよほどやない限りやな、だいたい街頭の占い師にきこうなんて悩みは似たり寄ったりやねん。恋愛相談なんか、それは諦めて別れなさい。って言ってたら、後日また来て、正解やったわ。って喜んでくれるんよ。あとは丁か半かやな。どちらかの選択にせまられる。でも二分の一やから、どっちか言ってたら半分は正解になるから、半分の人には当たってたって喜ばれる。
それでも、その人と話しながらじっくり顔を見いてたら正解の確率は二分の一よりまだ上がっていくんや。オレにはその才能があったみたいやってん」
ボビーさんはそこまで喋って、空のグラスを上げて水をたのんだ。
「でだ、そんなオレがイッキ君くらいの若いハンサムが見るたびにいつも、晴れた顔をせずに泥みたいな顔をしているのは、自分のやるべきことをやってないからやと思ってたんよ。失恋とかそんなんは一時のもんや。時間が解決する。イッキ君のはそんな感じやなかったからな」
ボビーさんはボクの顔をじっと見た。どうや?まだ、なんで?って思うか?納得したか?という表情だった。
ボクはどうしょうもなく恥ずかしくて目をそらしてしまった。
それでも、その人と話しながらじっくり顔を見いてたら正解の確率は二分の一よりまだ上がっていくんや。オレにはその才能があったみたいやってん」
ボビーさんはそこまで喋って、空のグラスを上げて水をたのんだ。
「でだ、そんなオレがイッキ君くらいの若いハンサムが見るたびにいつも、晴れた顔をせずに泥みたいな顔をしているのは、自分のやるべきことをやってないからやと思ってたんよ。失恋とかそんなんは一時のもんや。時間が解決する。イッキ君のはそんな感じやなかったからな」
ボビーさんはボクの顔をじっと見た。どうや?まだ、なんで?って思うか?納得したか?という表情だった。
ボクはどうしょうもなく恥ずかしくて目をそらしてしまった。
