
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第80章 風とともにはじまる②
「じゃあこの事務所の部屋の雰囲気作りもボビーさんの仕事なんですね?」
「もちろんそうや。部屋なんて、たまたまで、勝手に理想的なものにはならんからな。ただ、他店の話をきくとオレらの仕事では、よくこれを手抜きするみたいやな。デリバリーだから店があるわけでないし、事務所は電話とって、仕事が振れればいいやないか思うんや。事務所のことなんかより、もっと他にやることあるやろ?ってなるわけや。そりゃ考え方は色々や。事務所無しで、ドライバーの車で女の子を待機させたりする店もあるくらいやからな。でも、オレはいい人材やいいタレントが集まって残っていくには、環境が大事やとオレは思ったんや。さっきイツキ君が空気って言ったけど、ちゃーんと女の子に相談して意見もきいたりしてアロマのデュフューザーとかも置いてある。ここは本当に空気がいいわけだ」
ボビーさんが、少しどや?って顔をして微笑んだ。
そこに、電話が終わったさっきの人がやって来た。
「あ。ケン。彼がさっき電話で話したイツキ君や。宜しくな」
そう言ってボビーさんはソファーの自分の隣をバンバンと叩いた。
「お疲れさまです。ケンです。これからわからないことがあれば何でもボクにきいて下さいね」
ケンさんはボビーさんの横に座りボクに手を差し出して握手を求めてきた。
「宜しくお願いします。」
ボクはケンさんの手を握った。ケンさんは30歳くらいか。とても柔らかな手をしていて、ボクは女の子の手を握るようにドキドキした。
「でも……」
「でも?」
ケンさんがボクの顔を除きこむようにきいた。
「もちろんそうや。部屋なんて、たまたまで、勝手に理想的なものにはならんからな。ただ、他店の話をきくとオレらの仕事では、よくこれを手抜きするみたいやな。デリバリーだから店があるわけでないし、事務所は電話とって、仕事が振れればいいやないか思うんや。事務所のことなんかより、もっと他にやることあるやろ?ってなるわけや。そりゃ考え方は色々や。事務所無しで、ドライバーの車で女の子を待機させたりする店もあるくらいやからな。でも、オレはいい人材やいいタレントが集まって残っていくには、環境が大事やとオレは思ったんや。さっきイツキ君が空気って言ったけど、ちゃーんと女の子に相談して意見もきいたりしてアロマのデュフューザーとかも置いてある。ここは本当に空気がいいわけだ」
ボビーさんが、少しどや?って顔をして微笑んだ。
そこに、電話が終わったさっきの人がやって来た。
「あ。ケン。彼がさっき電話で話したイツキ君や。宜しくな」
そう言ってボビーさんはソファーの自分の隣をバンバンと叩いた。
「お疲れさまです。ケンです。これからわからないことがあれば何でもボクにきいて下さいね」
ケンさんはボビーさんの横に座りボクに手を差し出して握手を求めてきた。
「宜しくお願いします。」
ボクはケンさんの手を握った。ケンさんは30歳くらいか。とても柔らかな手をしていて、ボクは女の子の手を握るようにドキドキした。
「でも……」
「でも?」
ケンさんがボクの顔を除きこむようにきいた。
