永遠(トワ)に愛す
第2章 …暗黙の掟…
大浴場…
薔薇が浮かんでいる湯船に、りんが浮かない顔をしながら浸かっていた。
お父さん‥お母さん元 気かな…?
きっと‥すごく心配し てるよね‥‥
…本当にこのまま響夜 とここで‥‥
好きな人と暮らせるな んて嬉しいけど‥‥
もう‥学校や家に戻れ ないのは寂しすぎる…
しばらくして浴室から出てきたりんは、白いミニワンピース姿で…
肩出しで、広めに開いた胸元からは谷間が見えていた。
クローゼットの服着て いいって言われたけど ‥‥
やっぱりやめとけば良 かったかも…
何10着もあった中で 一番露出の少ないね選 んだけど…
パンツ見えそうだし‥ 胸は見えてるし
すっごく恥ずかしいっ
でも…制服は洗濯する からって
響夜が持って行っちゃ ったし…
「りん様
湯加減はいかがでした か?」
聞き覚えのある、澄んだ声に振り向くと…
白いスーツに身を包んだ、長身のハーフ美形の姿があった。
えっ…
すごく綺麗な人‥‥
「ちょっ‥丁度よかった ですっ」
「それは良かったです
申し遅れました
私は‥響夜様にお仕え しているシンと言いま す
お見知り置きを…」
そう紳士的に言い‥優しくりんの手を取ると、その甲に唇を寄せた‥‥
そのせいでりんの顔は赤くなり、ドキドキと胸が高鳴った―――
「えっ!?あっ‥はいっ 」
「思っていたよりも可愛 らしいですね
そのワンピースも似合 っていますよ」
「こっこれはっ…あの~ ‥‥」
「響夜様が用意した物で すね?
可愛くて‥すごくエロ いです…」
「えっ…!?」
今なんてっ!?
思わず自分の耳を疑った‥その時…
美しい顔が急接近してきて、唇が重ねられた――――
「んんっ‥‥やっ…!」
りんの手は勢い良く振り下ろされ、パシンッと頬に当たってしまった。