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私たちのエッチな体験談。短編集。

第3章 三人目

『おかえりなさい。

右京さん。』

『若頭。おかえりなさい。』

『おめぇら二人で何してたんだ!』

俺は二人の顔を見た瞬間怒鳴り付けた。

『えっ?

デザート食べてたけど?』

うちの組は甘いもの好きがあまりいなくて、前までは俺と梅乃と心の三人で食べていたが、最近は梅乃と心はよくこうして二人で食べていたがそれさえも今は頭にきた。

『お前ら、二人で買い物行ってキスしてたって本当か?』

『そんなことしてない。』
『そんなことしてません。』

ーー仲良くはもってんじゃねぇよ。

『心!おめぇ。
俺の女に手ぇ出してんじゃねぇぞ。
こっちこい。』

『ちょっと!右京さん待って!』

梅乃は心と俺の間にたった。

『どけ。

お前、口出すんじゃねぇ。

いつも言ってるだろ?

この世界のやり方に口だしてんじゃねぇ!』

組の皆が俺の怒鳴り声を聞いて駆けつけてきた。

『これは私と右京さんの問題でしょ?

やくざの問題じゃないでしょ?

それに友達を私達の問題で巻き込むのを私に黙って見とけっていうの?』


梅乃が初めて俺に反論した。

ーそこまで心が好きなのか?

『私は心くんとキスなんてしてない。

私は右京さんと一緒に居たいから、好きだからここにいるの。

キスをしたってなんで思ってるのか知らないけど、そう思わせてしまう行動があったんなら謝る。

それとも、それも許せない位、右京さんは器が小さいの?

私が右京さんを好きって気持ち、信じれない?』

『チッ!』

右京さんは部屋へとかけていった。

私は集まってきた皆さんに頭をさげた。

『お騒がせしてすみませんでした。』

『さすが。梅乃さん。
あいつを黙らすとは…ははは。』

とお父さんは笑っていた。

心くんは

『俺、守られたとか情けねぇ。
でも、やっぱお前姉さんらしい。』

と笑ってくれた。

『言うときいうじゃないの。

見直したわ。』

とお母さんに初めて認めてもらえた。

私は一礼をして右京さんの所へいった。

すると右京さんが、化粧台の上に置いてたネックレスと二つの袋にを手にもっていた。

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