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お兄ちゃんはいちご味

第9章 夏休みのひみつ




「なんか言ったか麻人…!」



お兄ちゃんが寝癖のついた髪をくしゃくしゃしながらだるそうな顔で起きてきた。



「別に?捺くんは相変わらず女の子みたいに可愛いなって。」



ちょ、お兄ちゃんに"女の子"って…!

いくら爽やかな笑顔で言っても、そのワードは禁句なのに!




「は?俺のどこが女だよっ、ふざけんな!」

「あれ、褒めてるつもりだったんだけどなぁ」

「殺す!!!」



あちゃー。

やっぱりこうなるのか…


小さい頃も、こんな感じにいっつも喧嘩してたっけ…


なんてゆうか、お兄ちゃんと麻くんって相性悪いんだよね…




「そんな怒らないでよ。果乃ちゃん、こんな捺くんなんかほっといて一緒にプールでも行こ♪」

「え、プール…!?」

「おい麻人!何勝手に決めてんだよ!」

「いいじゃん。あ、もしかして捺くんも来たいの?」

「お、俺は別にっ…」



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