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お兄ちゃんはいちご味

第11章 本心




麻くんの手があたしの手をとって、わざとお兄ちゃんに見せ付けるようにぎゅっと指を絡めて恋人繋ぎをしてみせた



「えっ、ちょ…」

「手繋ぐぐらいいいじゃん。昔はよくしてたんだし♪」



そ、そんなこと言っても…!




「おい麻人、いい加減にしろよっ」


お兄ちゃんが麻くんを睨みつけた



「なにが?」

「なにがってそういうの。果乃も嫌なら嫌って言えよ、バカ!」




またバカって言った…



ううん、そんなことより

まるで余裕のないようなお兄ちゃんに、あたしはまたあらぬ期待を加速させる




もしかして


もしかしなくても



ヤキモチ…?





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