お兄ちゃんはいちご味
第11章 本心
「別にあたしが誰といようとお兄ちゃんには関係ないじゃんっ」
にやけそうになる顔を制御してわざと反抗期な態度をとる
だけど内心は嬉しさと、もっと妬いてほしいなんてずるい気持ちでいっぱいだった
「クスッ。ほんっと分かりやすいね、捺くんは」
麻くんはなんだか面白がってるように見える
「行きたいなら行きたいって言えばいいのに。相変わらず素直じゃないんだね」
「…は?」
「まぁまぁそんな怒んないでよ。最初から3人で行こうと思ってたし」
「俺は別に行きたくな…
「よし決まりー!行こ行こっ♪」
もはやお兄ちゃんの声をスルーしてあたしとお兄ちゃんの腕を引っ張る麻くん
ほんと、何考えてんのかわかんない