お兄ちゃんはいちご味
第2章 いちご味
お兄ちゃんの甘い香りに我慢できなくなって、あたしは首筋に牙を突き立てた。
チクッ……
「……んっ………」
お兄ちゃんの肩がピクンと揺れる
お兄ちゃんから流れ出る血は…びっくりするほど甘くて
「はむっ……ん……」
チゥ……チュク…
チュ……
あたしは夢中で血を吸う
チュウ………チゥ…チゥ…
「……んぁ………はぁ…………」
お兄ちゃんは悲痛の表情を浮かべてる。
「ごめんね…痛い……?」
「………ん……だいじょ、ぶ………はぁ……っは……」
お、お兄ちゃん、涙目だよ!?
もしかしてこれ、か、かなり痛いんじゃ………!?