
お兄ちゃんはいちご味
第3章 キャラメル味
「はぁぁ…」
最近は鉄分ドリンクとレバーが手放せない。
貧血気味の俺は、低血圧エナジードリンクを片手にベランダからなんとなく空を眺めていた
「そんなため息ついてどーしたのー?」
「いや、ちょっとね…」
「てか最近昼休みになると急に消えるの、なんなの?どこ行ってんの?」
「べーつにー?」
同じクラスのゆりがつまらなそうな顔で聞いてきた。
キーンコーンカーンコーン……
「あ、昼休み。じゃな」
「またどっか行くのー!?」
不機嫌そうなゆりをかわして、俺は屋上に向かった。
