お兄ちゃんはいちご味
第4章 吸血レッスン
でもあたしの吸血衝動は止められない
あたしは夢中でお兄ちゃんを食べる
「…はぁ……か、の………もうやめっ……」
お兄ちゃんの綺麗な指も、耳も、肩も、全部食べたい―――
チュク…チュク…ピチャ…
首筋から溢れた血が、お兄ちゃんのはだけた胸を伝ってぽたぽたと流れ落ち、
お兄ちゃんの真っ白なシャツに真っ赤な染みを作った
「いっ!…………」
ピチャ…ピチャ…
痛がるお兄ちゃんなんかおかまいなしに血を吸う
「…はぁっ…はぁ……痛いっ………か、の…………」
お兄ちゃんの首もとは血だらけ
痛みに堪えて涙を浮かべるお兄ちゃんの表情が妙に色っぽくて…
愛おしくて……