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お兄ちゃんはいちご味

第7章 気持ちいいっていってよ




「ごちそうさまでした」


血を吸い終わった後のお兄ちゃんは、息を乱しながらぐったりしていた



「お兄ちゃん…ごめんね…」


あたしはそんなお兄ちゃんを見て、思わず謝った

あたしの独りよがりで強引に血を吸ってしまったことに少しの罪悪感を感じていた



「これで今朝のこと…許してくれるんだろ?」


泣きそうな顔をするあたしに、お兄ちゃんは優しく笑ってくれた



ほんとに、どこまでもシスコンなんだから…


妹のことなんか、気にしなくていいのに

普通は妹なんかはただのお邪魔虫で、彼女を優先するに決まってるのに…



だけど嬉しい



悔しいけどやっぱり

"妹"のあたしにこんなに優しくしてくれるお兄ちゃんが

あたしは、大好きなんだ……




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