テキストサイズ

お兄ちゃんはいちご味

第8章 血の味




「お兄ちゃん、聞いてる?」



不意に顔を覗き込まれ、思わずドキッとした。



「え?あ…うん」



果乃の凛としたまっすぐな目は時々すごく大人っぽく見える

チビ童顔のくせに…



「お兄ちゃん何ぼーっとしてんの?」

「別に」



最近俺はますます果乃を意識してしまっていた。


血を吸われて、女みたいな声出して、変な気持ちにならない方がおかしい


それに加え果乃の行為は日に日にエスカレートしていく。

血を吸うだけでは飽き足らず、色んなところを舐めたり触ったり、キスしてきたり…



ここまでするなんて普通有り得ないとは思う。



だけど血を吸われる感覚はなんとも言えない快感で、身体を触られるのもキスも不思議と気持ちよくて抵抗することができない



俺は自分の気持ちを果乃に悟られない様に今まで以上に普通の兄妹らしく振る舞った――





ストーリーメニュー

TOPTOPへ