お兄ちゃんはいちご味
第8章 血の味
昼休み―――
俺と果乃は誰もいない図書室にいた。
「お兄ちゃん…」
果乃の熱い息が耳にかかる
今日も俺は流されるままこうして血を吸われてしまうのか…
「はぁ…っ…ぁ……」
痺れるような感覚に、我慢しても変な声が漏れる
最悪。
妹にこんな姿見られるなんて最悪としか言いようがない
こんな声…出したくないのに…
頭ではそう思っていても、快楽には抗えないわけで…
「お兄ちゃん…もっと声出していいんだよ…?」
感じている俺を横目に、嬉しそうな顔をする果乃
ゾクッ…
妹にされるがままの自分に苛立ちを感じつつも、果乃の視線に興奮してしまう
俺ばっか触られて、俺ばっか気持ちいいなんてなんだかムカつく
ついつい白い太ももに目線を向ける
俺も…果乃に触りたい…
って、何考えてんだ俺…!
妹を変な目で見るなんて、絶対おかしい
おかしい…
分かってる…
こんなこと、絶対に知られてはいけない
果乃には絶対に触れてはいけない…
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