無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「…わかんねぇよ…俺……」



俺は頭を押さえ、混乱する思考回路を制御しようとする



「果乃のことは大事だけど……それは妹だからだって、ずっと思ってたのに……」



果乃のそばにいると心地好くて

果乃に避けられるとムカついて

果乃が笑うと嬉しくて

大切にしたくて………なのに



果乃を汚れた目で見てしまう自分が許せなかった

果乃を汚してしまいそうな自分が怖かった



そんな自分を……認めたくなかった




もう頭がぐちゃぐちゃだ。



俺は果乃のことどう思ってる…？

果乃を、どんな風に見てる…？


俺はずっとこれからも、果乃のお兄ちゃんでいたいのに…






「分かってるよ…捺…」



ゆりは切ない目で俺を見つめる



「果乃ちゃんを傷付けたくないんでしょ…？」

「…………」