お兄ちゃんはいちご味
第8章 血の味
「捺は優しいから、大切なものは壊せないんだよね…?」
ゆりが優しく俺の頬を撫でる
「でもあたし、それでもいい。捺の一番は果乃ちゃんでいいから……だから今だけは、あたしを見てよ…」
「…え…?」
「お願い捺……」
ゆりの手が俺の手を掴み、そのまま胸の上に持って行った
下着越しに、柔らかい感触を感じた
「ゆり……」
このままゆりを俺のものにしてしまってもよかった
今までの彼女だって、なんとなく流されてそうしてきた
だけど…
ゆりは、こんなにも俺を想ってくれてるのに
こんな気持ちでしてしまったら…