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妖怪に恋をした

第3章 *始まり*

「じゃあ、飯作るから風呂入って来いよ、」

家に帰り着いたのはとっぷり日が暮れたころ。

來羅の洋服を片付けたり食器を入れたりしてから、夕飯づくりに入った。

今日は豚丼。

「うん、じゃあお先に。」

來羅は買ったばかりのパジャマを片手に風呂場に向かう。


あぁぁ、言いてぇ。

「好き」って言って抱きしめてぇ。

こんなの思ったのいつ振りだろ…


でも俺は言えずにいた。

フラれるのが、軽蔑されるのが怖いってのもあるし、何より初めて会った日のあの言葉が引っ掛かる。



『どうせ人間なんて、ロクなやつがいないんだ!』



どういう意味だよ…?

でも聞けずにいた。

聞いちゃいけない気がしたから。




考えながらも手はてきぱきと動かす。

上がってくる前に作っておきたい。


「上がったよー…?」


ジャストタイミング。

丁度盛り付け終わったところで來羅が出てきた。

ゆったりした長袖長ズボンのパジャマ。

やっぱ可愛い…

しかも風呂上がりで濡れた髪、うなじ、若干見える鎖骨がいやらしい。

微妙にピンクの頬もなんかエロい。

もう我慢できる気がしねぇ…


現に俺の息子はもう立ち始めてる。

やばいやばいやばい…

「どしたの?」

來羅が不思議そうな表情で首を傾げる。

「な、何でもねえよ、食うかっ」

俺は変に明るくふるまった。

やべ、おかしいよな…

「?うん、」

來羅は不思議そうにしている。

二人で向かい合って飯を食ってる間も、俺は悶々とした気持ちでいっぱいだった。

そして俺は、ひそかに決意していた。


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