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妖怪に恋をした

第4章 *告白*

*來羅視点*

「俺、來羅のことが好きだ。付き合ってくれ。」

突然、同居人にしてくれた裕也がそういった。

え?

好き?

付き合って…って。

その意味が分からないほど、僕も子供じゃない。


それに、嬉しい。

僕は最初会った時から裕也のことが気に入ったし、会ってくれるようになってからは別の意味で気になってた。

一緒に暮らそう、って言われたときは心臓が飛び出るかとも思ったし。


でも、同時に裏切られた気もしたんだ。


僕は昔から、珍しい髪の色と目の色を人間に気味悪がられてた。

反対に僕のこの見た目が好きだっていう…言い方は悪いかもしれないけど、変態親父もたくさんいた。

襲われそうになることも何回もあったし。

そのたびに僕は尻尾や耳を見せて、人間じゃできないことをやって見せて脅してきたけど。

心の中ではいっつも思ってた。

人間が好きなのは「僕」じゃない。

僕のこの見た目と、成長が悪いせいで小さくて細い僕の「体」なんだって、気付いてた。

だから、人間が嫌いになった。

自分と少しでも違うものは認めない。

自分より劣ってるものが居れば安心する。

そして…顔や体が気に入っただけで犯そうとする、最低で下劣な生き物だ。

僕は昔からそう思い続けてきた。


そんなろくでなしの人間にしか出会ってこなかったんだから。



でも、裕也は違った。

一緒に住もう、って言われた時は少し警戒したけど、どれだけ日がたっても絶対そういう素振りを見せなかったし。

それどころか、僕をそういう目ですら見てないみたいだった。

見た目も、身体も関係なく、僕の中身を見てくれてる気がした。


だから、そんなこと言われないと思ってたのに。




僕は今、「嬉しい」と、「裏切られた」っていう二つの感情がぶつかり合って矛盾してる。

でも、やっぱり嬉しいほうが大きい。



「來羅…、だめか?」


僕がなかなか答えないでいると、裕也が顔を近づけてきた。

唇と唇が触れそうな距離。










パシッ。






気付けば部屋には軽い音が響いていた。


「え?」


裕也の戸惑った声。




やっちゃった…

僕は、反射的に裕也の頬をたたいたんだと、今になって気が付いた。





嫌な記憶がよみがえる。

冷や汗が垂れた。

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