小悪魔男子、禁止令!
第3章 隣の家の男の子
それから、人混みをかき分けて家のある方向に歩いて行く。
どんどん、先を歩くお父さん。
私も必死になってついていく。
ついてってたんだけど……
…あれ?
お父さんの姿が見えない。
どこいっ
「あいかー!!早く行くよー!!!」
と、探していた人物が100m先で叫んで来た。
行動するの遅いくせに、急かされるとはやいんだよな、この人。
「……、って、お父さん地図は……?」
私より先に歩いてるが何も見てないで歩いている。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。地図なんてものなくても15分の距離だし!!」
……。
大丈夫かな…。
まぁ、15分だったら結構近い距離だけど………。
私は少し不安になりながらもお父さんの後に着いてった。