小悪魔男子、禁止令!
第3章 隣の家の男の子
タクシーの運転手にお金を払い、お父さんと私は降りた。
「…、やっとついたーー!!!」
「……そうだね。」
いつもなら、お父さんのせいだ!
と言いたいところなんだけど…。
家がものすごく綺麗でそんなこと言えなかった。
全体的に真っ白なイメージの家。
玄関のドアの周りには色とりどりのバラが咲いていて…。
庭には買ってきたばかりのような芝生が引き詰められている。
…なんか、小さい時に持ってたシルベニアファミリーのような家。
すごくかわいいっ!!!
「…お父さんありがとう!」
「…いーよいーよ。…あいかの嬉しそうな顔見れて父さん嬉しいから♪」
「…もう、入っていいの?」
「うん!…あ、お隣さんに挨拶してくるから荷物だけ置いてまた下がってきて!」
「わかった!」
私は『だぁーっ』とまるで音が出るように階段を走り抜け、自分の部屋であろう場所にバックを置いた。
そして、急いで駆け下りてお父さんの元に行く。