小悪魔男子、禁止令!
第3章 隣の家の男の子
「…、じゃ、行こう!」
お父さんは満面の笑みをして隣の家に向かう。
私の家は角地だからゆういつのお隣さんはこの『一ノ瀬』さんというお宅しかない。
さっきまでのテンションを沈めたお父さんは、さっそくベルに手を伸ばす。
ピンポーン。
当然、聞き覚えのあるベルの音だが緊張しすぎていつも聞いていたベルの音じゃないみたい。
しばらくするとインターフォンから声が聞こえた。
「はい、どちら様ですか?」
「…、あ、えっと、今日隣に引っ越してきた佐々木と申します。」
お父さんが言った瞬間、ガチャという音がし、出てきたのは……。
………、え!?
…………、男の子??
見た瞬間あたしは思考停止となり、突如寒気がしてきた。