小悪魔男子、禁止令!
第3章 隣の家の男の子
日はさっきよりも落ち、随分と長い時間無言だったんだなと思う。
「それでは今日は失礼します!…、愛華行くよー!」
お父さんが手をぶんぶんと振りながら私を呼ぶ。
だから、行こうとしたんだけどー…
手を掴まれてて動けない。
「…、えっとー。」
「多分だけど君と俺、同じ高校かもね。」
「え!?」
「だって光明第一高校でしょ?」
「…、う、うん。」
「だからね、俺もそこ通ってるし。」
えええええ!
この人と同じ学校なの!?
「まぁ、よろしくね。愛華ちゃん。」
男の子は妖艶に微笑んだ。
私がそれで見惚れるのは言うまでもないけど…。
これからの学校生活が不安でなりません。