『幼なじみ』
第15章 絆
そんな・・・
落ち込む拓弥を・・・
目の当たりにし・・・
拓弥は・・・
間違ってると
ばかりに・・・
首を横に振った
ルイ君が・・・
真っ直ぐ
前を見据えながら・・・
静かに口を開く・・・。
「そんなこと・・・
ないよ・・・
謝んないで・・・?
拓弥は・・・
温かいし・・・
強くて・・・
優しい人だよ・・・?
俺なんか・・・
お母さんが・・・
死んじゃった
からって・・・
いけない
クスリに手出して・・・
終いに・・・
自分が・・・
ジャンキーに
なったの・・・
全部・・・
叔父さんの
セイにして・・・
淋しくて・・・
ツラくて・・・
何度も・・・
何度も・・・
死んじゃおうって・・・
考えたりしてたんだ・・・
でもね・・・?
お母さんが・・・
悲しむと思って・・・
毎回・・・
思い留まるんだけど・・・
死にたい気持ちは・・・
後から・・・
後から・・・
襲ってきて・・・
でも・・・
お父さんにも
誰にも・・・
相談出来なくて・・・
それでね・・・?
今度は・・・
そんな・・・
弱い自分が・・・
大嫌いになって・・・
とにかく・・・
自分を・・・
傷付けたいって・・・
思うようになって・・・
体に・・・
墨入れてみたら・・・
体を削られる時の・・・
痛みを
感じてる時だけ・・・
生きてる・・・。
って思えて・・・
凄い安心して・・・
クスリと一緒で・・・
結局・・・
どんどん
体に墨を入れなきゃ
駄目になって・・・
止められなくなって・・・
だから・・・
俺はね・・・?
そんな事・・・
ばっかり
繰り返してる・・・
弱くて・・・
クズみたいな・・・
腐った・・・
駄目人間なんだよ・・・?
グスッ・・・
強くなんか・・・グスッ・・・
全然ないよ・・・グスッ・・・
グスッ・・・
ウワ―――――ン・・・」
自分の・・・
辛かった胸の内を・・・
やっと・・・
信頼出来る人間に・・・
全て吐き出した
ルイ君は・・・
なりふり構わず
大粒の涙を
流しながら・・・
いつしか・・・
子供のように
泣きじゃくった・・・。