『幼なじみ』
第15章 絆
そして・・・
落ち着かない
様子で・・・
目を見開いたまま・・・
まだまだ・・・
お母さんの話を・・・
聞きたそうに
している
ルイ君に対し・・・
拓弥は・・・
この間体験した・・・
出来事全てを・・・
話そうと決意し・・・
しっかりとした
口調で話し出す・・・。
「それで・・・
ルイ君から・・・
お母さんの
部屋の鍵を
手渡された時・・・
本当に・・・
不思議だったんすけど・・・
鍵と・・・
ルイ君のお母さんが
突然リンクして・・・
見たコト無い
ハズの・・・
ルイ君のお母さんが・・・
ボヤ~ッと現れて・・・
【ルイをヨロシク】
って・・・
俺に向かって・・・
悲しそうに
お願いするんすよ・・・。
初めは・・・
ビビったんすけど・・・
なんか俺・・・
段々・・・
正義感に燃えて来て・・・
お母さんに・・・
分かりました!
って・・・
心の中で
約束したら・・・
急に・・・
【玉】食いに来た
自分が・・・
スゲー
恥ずかしくなって・・・
なんか・・・
情けなくなって・・・
お母さんに
申し訳ない気持ちで
いっぱいになって・・・
あの時・・・
早く帰ったのは・・・
そんな理由から
だったんすよ・・・。
その日のうちに・・・
ちゃんと話せば
良かったんすけど・・・
俺・・・
頭おかしく
なったって
思われるのが嫌で・・・。
今まで・・・
黙ってて・・・
突然・・・
帰ったりして・・・
本当に・・・
スイマセンでしたッ!」
拓弥は・・・
ガタッと・・・
勢い良く
椅子から
立ち上がると・・・
テーブルに
手を付き・・・
深々と頭を下げた・・・。