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『幼なじみ』

第15章  絆



二人は・・・
手と手を取り合い・・・


笑顔で・・・
お互いの顔を
見つめていたが・・・


ふと・・・
何だか照れ臭くなり・・・


どちらからともなく
手を引っ込め・・・


腹の底から・・・
大笑いし始める・・・。


「アハハ・・ハハ~・・・」
「ハハハハハハ~・・・」


暫く・・・
高らかに笑った後・・・


お互い息を整え・・・


先に・・・
落ち着きを
取り戻した拓弥が・・・


今の思いの丈を
ルイ君にぶつける・・・。


「ルイ君・・・?


俺・・・
ルイ君のコト
守るって・・・


お母さんと
指切りしたのに・・・


自分勝手な都合で・・・
ルイ君に
薬物調達させて・・・


東京連合がらみの
危ない橋渡らせて・・・


俺・・・
ホント最低っすよね・・・。
ゴメンナサイッ!」


もう謝らないで・・・
とばかりに・・・
首を横に振る
ルイ君に・・・


拓弥は・・・
ハッ!と何かを
思い立ち・・・


更に話を続ける・・・。


「つか・・・ルイ君ッ!!


もう一つ・・・
大事な話があって・・・


実は・・・俺・・・
お母さんに・・・


ルイ君のクスリ・・・
絶対に
止めさせるって・・・


約束・・・
しちゃったんすよ・・・!


マジ・・・
このままだと・・・


ルイ君・・・
本物の廃人に
なっちゃいますよ・・・?


お母さんも・・・
俺も・・・


そんなルイ君・・・
絶対に・・・
見たく無いんすよッ!」


一気に・・・
頬を赤らめる
拓弥が・・・
畳み掛けると・・・


ルイ君は・・・
大きく深呼吸し・・・
息を整え・・・


なるほど・・・
と・・・
納得した表情を
浮かべながら・・・


静かに口を
開き始めた・・・。
















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