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『幼なじみ』

第15章  絆



「だから・・・あの日・・・


今日のイベントが
終わったら・・・


スケボーとか
グラフィティーとか・・・


今度は・・・
普通に遊ぼうって・・・


拓弥・・・
言ってくれたんだね・・・?


俺・・・最初・・・
何だかよく
分からなくて・・・


拓弥が急に・・・
家に帰るって
言うから・・・


ビックリしたんだ・・・


でも・・・
拓弥の・・・


いつもと違う
真剣さとか・・・
温かさが・・・


段々・・・
伝わって来てね・・・?


急に・・・
凄い親友になれた
気がしたんだ・・・。


そしたら・・・
拓弥・・・
お母さんと・・・


クスリ止めさせる
約束まで・・・
してくれてたんだね・・・。






そっか・・・


うん・・・分かった・・・。


俺・・・
天国で心配してる
お母さんの為にも・・・


クスリ止めてみる・・・!


それに・・・
こんなに
心配してくれる・・・


目の前の親友・・・
裏切れないしね・・・!


本当に・・・
拓弥・・・有難うね!!」


大切な親友が・・・


こんな自分を・・・
変えようと
してくれている
喜びと・・・


大切なお母さんが・・・
天国から
見守ってくれている
安心感からか・・・


クスリを
止める決心を
固めたルイ君は・・・


心の底から
幸せそうな
笑顔を浮かべ・・・


そして・・・


拓弥を・・・
真っ直ぐ見据える
ルイ君の目は・・・
全く淀みがなく・・・


全身は・・・
清々しく優しい光に
包まれていた・・・。
















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