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『幼なじみ』

第19章  疑心



「マジごめん・・・。


でも怒る前に
話だけは聞いてよ・・・?


拓弥さ・・・


東京連合の
喜多見さんって
知ってるよね・・・?」


『あーやっぱり
そう来たか・・・』


と・・・
拓弥は腹をくくり
コクリと頷く・・・。


「そうだよね・・・」


と春斗は
納得しながらも
暗い表情を浮かべると・・・


更に話を続ける・・・。


「実は・・・


エス(覚醒剤)とか
クスリ系って・・・


今・・・
東京連合では
ご法度でね・・・


クスリやってんの
バレたら
即破門なんだけど・・・


ここ最近・・・


兄貴と同じ年の
喜多見さんが・・・


陰でこそこそ
クスリやってるって
情報が
幹部に漏れてきて・・・


表向きは優しくて
良い人だから・・・


兄貴・・・
最初全然信じて
無かったんだけど・・・


色んな人から
情報集めたら・・・


喜多見さん・・・
かなり悪どい事してる
みたいで・・・


クスリは勿論の事・・・


恐喝とかレイプとか
やりたい放題
みたいなんだよ・・・。」


拓弥は・・・
ここまで話を黙って
聞いてはいたが・・・


喜多見に対する
怒りと疑心で・・・


頭が
ぐちゃぐちゃになり・・・


パニックに
なりそうな・・・


自分を押さえるのに
必死になっていた・・・。











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