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『幼なじみ』

第19章  疑心



拓弥は・・・
一先ず自分を
落ち着かせる為・・・


怒りで
プルプルと
震えが止まらない手で・・・


煙草に火を点ける・・・。


そして・・・


何とか
冷静さを取り戻すと・・・


この状況を
打破すべく・・・


頭を猛烈に
フル回転させる・・・。


『・・・ん?待てよ・・・?


東京連合が
クスリご法度って事は・・・


今日・・・
俺が調達した
物(ブツ)は・・・


一体いつ
何処で使われるんだ・・・?


つか・・・
喜多見ふざけんなよ・・・?


クスリご法度な
東京連合の
パーティーに・・・


いくら事情を
知らないからって・・・


俺がノコノコ
VIPに物(ブツ)持参で
入って行ったら・・・


まずこの俺が
幹部の人らに・・・


半殺しに
されるだろーがッ!


あーあ・・・

つか・・・俺も・・・
心底馬鹿だよな・・・


東京連合の人間なら・・・


普通
俺より簡単に・・・


クスリ調達
出来るだろ・・・?


それなのに
俺に物(ブツ)調達を
頼んだって事は・・・


何かヤバい事情が
絡んでるに
決まってんじゃねーかよ!


何でもっと早く
気が付かねーんだよ・・・』


新たな疑問が
沸き上がる中・・・


喜多見に対しての
怒りの矛先が・・・


いつぞや
自分に向いてしまい・・・


慌てた拓弥は・・・


今・・・自分が
混乱するのだけは
絶対に避けようと・・・


もう一度・・・
頭と気持ちを
整理した・・・。











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