『幼なじみ』
第19章 疑心
ワナワナと
怒りに
満ち溢れている・・・
拓弥の表情を
心配そうに
見つめながら・・・
春斗が話を続ける・・・。
「拓弥・・・
マジ・・・大丈夫・・・?
悪いけど
話進めるから・・・
何か話したく
なったら・・・
遠慮なく
言ってよ・・・?
で・・・さ・・・
その喜多見さん
なんだけど・・・
今・・・
東京連合の中で
完全に煙たがられてて・・・
兄貴もそろそろ・・・
喜多見さんを・・・
東京連合から
破門したいって
言い出してね・・・
それには・・・
破門出来るような・・・
確実な証拠が
必要になるから・・・
喜多見さんに
面が割れてない俺が・・・
色々動いて
スパイするようにって・・・
兄貴に頼まれててさ・・・
で・・・
兄貴から
他言無用!って
口止めされてたから・・・
今まで・・・
どうしても
言えなかったんだ・・・
色々不安がらせて・・・
本当ごめん・・・。」
春斗は・・・
黙っていた事を
心底悪いと
思っているらしく・・・
真剣な表情で
謝ると・・・
悲しそうに・・・
苦笑いを浮かべた・・・。