
『幼なじみ』
第19章 疑心
「で・・・
いきなり・・・
パーティーに
誘って来た
喜多見が・・・
困った顔して・・・
金は・・・
上乗せしてやるから
って・・・
エス(覚醒剤)と
ハッパ(マリファナ)・・・
大量に調達して・・・
パーティー当日・・・
遅い時間で
構わないから・・・
持ってきてくれ・・・。
って・・・
俺に頼み込んで
来たんだよ・・・
最初・・・
スゲー驚いて・・・
そんな大量の物(ブツ)
一体・・・
何に使うのか・・・
聞こうとは
思ったんだけどさ・・・
『何も・・・
聞いてくんなよ・・・』
って・・・
喜多見の・・・
無言の圧力が
スゲー伝わってきて・・・
まぁ・・・
俺なりに
空気読んで・・・
一切・・・
クスリの使い道
聞くの・・・
止めたんだよね・・・
で・・・俺・・・
中学の時・・・
優しい先輩だった
喜多見には・・・
かなり・・・
世話になったし・・・
あとさ・・・
東京連合って
名前に・・・
本気でビビっちゃって・・・
ついつい・・・
物(ブツ)は・・・
任せて下さいよ・・・!
って・・・
調子こいて
言っちゃったんだよ・・・」
自分で話しながら・・・
またもや・・・
自分自身の
浅はかさに・・・
何だか・・・
切なくなって
しまった拓弥は・・・
落ち込む前に・・・
急いで
話題を変えた・・・。
