『幼なじみ』
第20章 魔性
すると・・・
妖しげに媚を売る・・・
その煌びやかな女が・・・
上目遣いで・・・
拗ねた口調のまま・・・
話を続ける・・・。
「あのね・・・
春斗が・・・
なかなか
来ないからぁ・・・
女どもがぁ・・・
チョーうるさく
なっちゃってぇ・・・
梨香の手に
負えないしぃ・・・
取り敢えず・・・
五階のVIPルームに
引き連れて行ったらぁ・・・
【貸し切り】の札が
掛けてあってさ・・・
その不細工女・・・
二十人位・・・
適当に・・・
部屋に
ブチ込んどいたけど・・・?」
拓弥は・・・
その女の台詞を聞き・・・
愕然とする・・・。
『この女が・・・
あの・・・梨香かよ・・・
やっぱ・・・
春斗が惚れかけた
だけあって・・・
そんじょそこらの
女とは・・・
比べ物にならない程・・・
桁外れに・・・
レベル高いな・・・
つーか・・・
見た目によらず・・・
スゲー毒吐くし・・・
コイツ・・・
かなりの・・・
性悪女だろ・・・?
やっぱ噂通り・・・
シャブ中・・・
ヤクザ女だけあるわ・・・
この上玉は・・・
女の扱いに慣れてる
春斗じゃなきゃ・・・
絶対扱いきれねーな・・・』
自分の・・・
目線の先にいる
魔性の女について・・・
あれこれと・・・
考えていた拓弥の目に・・・
突然・・・
春斗の・・・
トンでもない行動が・・・
映り込んだ・・・。