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『幼なじみ』

第21章  回想



「えっとね・・・


美波には
言いづらいんだけど・・・


告った女の子が
次の日・・・学校でね・・・


拓弥と付き合う事に
なって・・・


その場でキスされた・・・。


って嬉しそうに
話してきたんだ・・・。


で・・・その後は・・・


学校でも・・・
仲良く話す二人の姿
よく見掛けてたし・・・


上手く
いってるんだな・・・って
皆思ってたの・・・。


でもね・・・
その女の子が・・・
突然・・・


学校に
来なくなっちゃってね・・・


本当の理由は
家庭環境が悪かったから
なんだけど・・・


拓弥が
ヤり逃げしたから
学校に来なくなった。
って・・・


悪い噂が
広まっちゃってね・・・


一時・・・拓弥・・・


白い目で
見られてた事も
あったんだ・・・。


それで・・・


卒業するまで
その女の子は
学校に来なくてね・・・


結局・・・二人は
自然消滅だった
みたいだよ・・・?」


美波は
暫く黙って
頷きながら・・・


あたしの話に
耳を傾けていたが・・・


突然・・・


「なんか・・・
拓弥君・・・可哀想ッ!


あたしだったら・・・
絶対自然消滅なんて
させないのに・・・!」


と口を尖らせながら・・・


会った事もない
拓弥の昔の彼女に・・・


あからさまに
嫉妬心を
剥き出しにした・・・。










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