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『幼なじみ』

第21章  回想



「フフフ・・・


ねぇ・・・美波・・・?


今さらさ・・・
昔の女に
ヤキモチ妬いても・・・


もう・・・
どうしようも
ないんだし・・・


そんな
プリプリしてたら・・・


折角の
可愛い顔が
台無しだよッ・・・!


ほらッ!
笑って・・・笑って!」


頬っぺたまで
プクーッと
膨らませ始めた美波に・・・


あたしは・・・


自分の頬を
両手の平で挟み・・・


口角を上げるよう
上に引っ張り・・・


ニッコリ笑うよう
促してみる・・・。


すると・・・
あたしの顔が・・・
余程面白かったのか・・・


美波が・・・突然
吹き出した・・・。


「プッ・・・ハハハハ~!


何・・・?!
悠希のその顔・・・?!


深海魚みたいに・・・


ブニュ―って
潰れた顔しちゃって・・・


悠希こそ・・・


可愛い顔が
台無しだよッ・・・!


アハハハ~」


美波は・・・


お返し
とばかりに・・・


勝ち誇ったように
爆笑するが・・・


此処はVIPルームだと
慌てて気付き・・・


二人で目を合わせ
シーッと・・・人差し指を
口元に充てる・・・。


「あ~面白かった・・・!
拓弥君の話・・・
してくれてアリガトッ!


ところでさ・・・
悠希は中学の時・・・


彼氏とか
居なかったの・・・?」


美波の突然のフリに
一瞬戸惑ったが・・・


あたしは・・・
昔の彼氏との思い出を
話すことにした・・・。











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