
『幼なじみ』
第22章 詐称
「えッ・・・?!
なんで・・・
あの集団・・・
東京連合の
パーティー会場に
入ってくの・・・?!」
目の前で起こる
驚愕の出来事に・・・
思わず・・・
独り言を
大声で口走った
あたしは・・・
更に自分の声に
ビックリしてしまい・・・
恥ずかしさの余り・・・
美波に向き直り
目で助けを求める・・・。
しかし・・・美波は・・・
そんなあたしには・・・
全く気付かず・・・
思い詰めた
表情を浮かべ・・・
右側のVIPルームを
凝視しながら・・・
固まったままだ・・・。
あたしは・・・
徐々に体の力が
抜けてしまい・・・
一先ず酔った頭を
整理しようと・・・
丸椅子に・・・
ドサッと腰掛ける・・・。
『やっぱり・・・
あの・・・派手な女の子・・・
東京連合と・・・
関わってるんだ・・・。
拓弥と・・・
まさか・・・
知り合いじゃ・・・
ないよ・・・ね・・・?
それに・・・
あの女の集団・・・
何しに・・・
部屋の中に・・・
入ったんだろ・・・?
まさか・・・
レイプされるとか・・・?
どうしよ・・・
なんか・・・
怖くなってきちゃったな・・・』
段々と・・・
恐怖に取り憑かれて行った
あたしは・・・
嫌な気分を紛らわそうと・・・
目の前に置きっぱなしの・・・
ジントニックを・・・
浴びるように飲み干した・・・。
