テキストサイズ

『幼なじみ』

第22章  詐称



そんな美波の・・・
挑発的な態度に・・・


納得がいかない
あたしが・・・


「あのね・・・?


美波は
気付かなかったかも
しれないけど・・・


喜多見さん・・・


笑った顔が・・・
怖いって言うか・・・


あれは間違いなく・・・
何か企んでると思うの・・・。


それに・・・


右側のVIPルームに
用があるって
言ってたし・・・


東京連合と
深く関わってる人間
だったら・・・


どうするの・・・?!


美波には・・・これから・・・
拓弥を紹介するんだし・・・


喜多見さんなんて
必要ないんじゃ・・・」


と・・・
更に全力で喜多見を
否定しようと・・・


語気を強めた途端・・・


頬を紅潮させた美波が・・・


勢いよく・・・
あたしの言葉を
遮ってくる・・・。


「もうッ!悠希ッ!


しつこいよッ・・・!


悠希の気持ちも
分からなくは
無いけどさ・・・


喜多見さん・・・


そんな悪い人間に
見えなかったよッ・・・?!


それに・・・


拓弥君を・・・
紹介してもらった所で・・・


付き合えるかどうか
なんて・・・


これっぽっちも
分かんないんだし・・・


喜多見さんを
キープして
何が悪い訳・・・?!


もう・・・
ゴチャゴチャ言うの・・・


止めてくんないッ・・・?!」


そんな凄まじい程の
目くじらを立てる
美波の姿は・・・


本気で激怒しているのが
明らかで・・・


徐々に・・・
二人の間の空気は・・・
ピーンと張り詰めて行き・・・


瞬く間に・・・
一触即発状態に陥った・・・。
















ストーリーメニュー

TOPTOPへ