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そして･･･


アッと言う間に･･･


顔のパーツが･･･
ハッキリ見える位置まで
辿り着いた拓弥は･･･


間違いなく･･･


目の前の女が･･･
悠希なんだと確信し･･･


再度･･･
大きな声で･･･


名前を
呼び掛ける･･･。


「悠希ッ･･･！！」


すると･･･


話しに夢中な
様子の悠希も･･･


一瞬にして･･･


拓弥の声だと
気付いたのか･･･


パッと此方を向くと･･･


「た･･･拓弥ッ･･･？！


本当に･･･
拓弥なんだよねッ？！


ずっと･･･
待ってたんだよッ！！」


と･･･
目を輝かせながら･･･


嬉しそうに
話し掛けて来た･･･。


『あーー
マジ･･･良かったわ･･･


さっき･･･
ミナミとか言う
女のせいで･･･


悠希と全然･･･
話せてない割りには･･･


俺って･･･すぐ･･･


分かってくれた･･･
みたいだな･･･』


漸く･･･一安心し･･･


笑顔を浮かべる
拓弥に対し･･･


悠希は･･･
コッチに来て！
とばかりに･･･


嬉しそうに
手招きをする･･･。


そして･･･


そんな可愛らしい
悠希を見つめたまま･･･


急にテンションが
上がってしまった拓弥が･･･


嬉しさの余り･･･


悠希の･･･
しなやかで綺麗な手を･･･


咄嗟に･･･
掴もうとした･･･


その瞬間･･･


バッ･･･と
勢いよく･･･


正面から･･･


拓弥の天敵が現れ･･･


満面の笑みを
浮かべたかと思うと･･･


まさに
仁王像の如く･･･


目の前に
立ち塞がった･･･。