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そして･･･


肩を落とし
俯いたまま･･･


黙りコクる
美波に対し･･･


女の気持ちに
鈍感な拓弥は･･･


更なる追い込みを
掛けてしまう･･･。


「ん･･･まぁ･･･


分かってくれたなら･･･
良いけどさ･･･


つか･･･
美波ちゃん･･･


結構･･･
酔ってるよね･･･？


クラブ･･･
かなり物騒だし･･･


つまり･･･その･･･


悠希が･･･
心配っつーかさ･･･


取り敢えず･･･
美波ちゃんも･･･


あんま･･･酒･･･
飲まない方が良いよ･･･？


あとさ･･･
お願いがあんだけど･･･


これからも･･･
悠希のボディーガード･･･
してやって
くんねーかな･･･？


ヨロシク･･･頼むわッ･･･！」


暫く･･･
硬直状態で･･･


立ち竦んでいた
美波だったが･･･


拓弥が発する･･･


まさに･･･
悠希の彼氏と
話しているような･･･


残酷過ぎる台詞に･･･


いい加減･･･
耐えきれなく
なったのだろう･･･


突然･･･


目から･･･
一粒の涙を溢すと･･･


拓弥の顔も
見ないまま･･･


バッと･･･後ろを向き･･･


心配そうな
表情を浮かべる
悠希に向かって･･･


「･･･ちょっと･･･
踊りに行ってくるッ！」


と･･･
投げやりに･･･
一言･･･告げ･･･


そのまま･･･
拓弥を避けるように･･･


人混みを掻き分け･･･


足早に･･･


フロアの闇へと
姿を消してしまった･･･。